日本リハビリ医学会 − 参加報告

お知らせ
『 未来を創る、リハビリテーション医学の力! 』
6月4日から7日まで福岡市で開催された、第63回日本リハビリテーション医学会学術集会に行ってきました。今回の学会テーマは『未来を創る、リハビリテーション医学の力!』です。

■ 発展するリハビリテーション
日本リハビリテーション医学会が設立されたのは1963年。しかし、病院や診療所で「リハビリテーション科」の標榜が認められたのは今からちょうど30年前の1996年です。整形外科の標榜は医療法が制定された1948年から認められていますから、リハビリテーション科はまだまだ新しい。*1
以前は「理学診療科」という標榜が認められていましたが、1996年に廃止されました。今や「理学療法」だけにとどまらないのがリハビリテーション医学・医療の世界です。
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■ 多職種協働が重要なリハビリテーション
日本リハビリテーション医学会の総会員数は2024年度末時点で1万1,1087人、そのうち医師が95.6%を占めています。*2
また、2018年度からは専門職会員として理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、義肢装具士、看護師、薬剤師、管理栄養士、公認心理師、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士、歯科衛生士、視能訓練士の入会が許されており、2024年度末時点で199人を数えます。*2
今回の学術集会では医師会員による一般演題が500題,専門職会員による関連専門職演題が495題とほぼ同数でした。そのほか、特別講演27、教育講演64、ランチョンセミナー16と、企画満載でした。

福岡国際会議場から見る博多ポートタワー
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■ 災害リハビリテーションって何?
たくさんの発表のなかで「災害リハビリテーション」についての教育講演が印象に残りました。
(栗原正紀.教育講演40:JRATの組織化と制度化の経緯等紹介)
「災害リハビリテーション」とは、大規模災害の際に、被災者・要配慮者の生活不活発病や災害関連死を防ぐため、リハビリテーション医学・医療の視点から関連専門職が組織的に生活支援を行い、早期の自立生活の再建・復興を目指す取り組みを指します。*2
JRAT*(日本災害リハビリテーション支援チーム)という全国組織がその活動を担います。講演では、JRAT設立のきっかけとなった東日本大震災(2011年3月11日)時の活動から、国の『防災基本計画』に正式に明記される2025年6月までの過程が詳しく話されました。
*Japan Disaster Rehabilitation Assistance Team

JRATパンフレットより
令和6年の能登半島地震災害は記憶に新しいところです。北海道でも根室沖の千島海溝でマグニチュード7.8〜8.5程度の地震が、今後30年以内で「90%程度」の確率で発生すると予測されています。*4
地震大国、そして超高齢社会の日本で、災害リハビリテーションの重要性がもっと認知される必要があると実感しました。
来年(2027年)の学術集会は6月10日から13日まで、函館市で開催されます。
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*1 医療法施行令の一部を改正する政令等の施行について. 平成8年8月12日 健政発第699号.
*2 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会. 令和6年度事業報告.
*3 JRATパンフレット.
https://www.jrat.jp/images/PDF/pdf_pamphlet.pdf(accessed 2026 June 7)
*4 地震本部(政府 地震調査研究推進本部).
https://www.jishin.go.jp(accessed 2026 June 7)
